歯科会計ブログ

歯科会計の経費管理

2023.09.10ブログ

経費管理の基本は、予め設定した計画金額(予算金額)についての実績比較により経費の増減項目をコントロールすることです。その結果により、無駄遣い等の支出を削減し、また、歯科事業上必要な経費を支出していくことです。

1.物価高騰による経費増加の影響額の算定

経費増加の歯科事業への影響額の把握が重要です。歯科事業に直接的に影響がある項目、物価高騰により購入金額が上昇し間接的に影響がある項目の双方について確認が必要です。その上で、どのような対応をとるかを検討します。

2.経費増加への対応策

経費増加への一般的な対応策は、経費削減(値下げ要求、人員整理)が中心になります。歯科の場合には、単純には経費削減が唯一の対応策とはいえません。一方的な経費削減策が、結果的に歯科診療収入の減少や、歯科事業運営への支障となる場合があります。

歯科事業の場合には、経費削減に加えて診療収入(保険収入・自費収入)との関係で経費管理を考えて下さい。保険収入の場合には、保険制度により請求金額が決められているので、経費増加の影響を請求金額のアップによりすぐには吸収できません。(価格決定権がない収入)一方、自費収入の場合には、保険収入に比べると料金決定が自医院にまかされいます。(価格決定権は自医院)

3.歯科会計の経費増加への対応策

増加経費のうち診療収入に応じて生じる経費(診療材料、外注技工料等)については、保険収入分については、購入先の変更等による経費削減をしつつ治療内容を自費に転換できないかの検討をして下さい。自費収入については、治療水準を落とさない範囲の経費削減をしたのち、自費料金表の見直しを検討して下さい。

増加経費のうち診療収入に対して固定的に生じる経費(人件費、家賃等)については、経費金額はアップしても診療収入のアップにつながる対策(生産性の向上対策)の検討が必要です。

具体的には、歯科衛生士採用による施設基準により保険診療点数アップ、スタッフ給与体系変更(生産性重視の能力給与導入、長期勤務型給与導入)、自費専門診療日の導入等です。